脳脊髄液の提出について
脳脊髄液(CSF)は一般的にタンパクが少ないので細胞が変性しやすく、採取後短時間の間にスライドを作製する必要があります。
採取後30分から60分以内に当センターにサンプルを届けることができる場合(保冷してください)は集細胞遠心装置を使い細胞診スライドを作製します。予めセンターで準備をしておきますので、事前にお電話をください。
もし、1時間以内にサンプルを送ることができない場合は、1ml-2mlのCSFに対して1滴の10%のホルマリンを滴下して細胞を固定します。また別の方法としては、血清や血漿(冷蔵や冷凍保存されたものを解凍したものでも可)を加え細胞の保存性を高める方法もあります。この場合は、なるべく12時間以内にセンターに液体を届けるようにしてください。どちらも液体が加わるため細胞の濃度が薄められてしまうことに留意する必要がありますので、依頼書にその旨を記載していただきますようお願いいたします。